あっという間に2014年が始まり、さらに2週間がたってしまいました。
早いですなあ。
昨年中はサイキンのオハナシをご愛顧いただきましてありがとうございます。
相変わらず更新はままなりませんが、ゆるゆると今年も続けていきますので
お付き合いください。
昨年はペットボトルの直飲み実験やプラズマクラスター冷蔵庫実験で沢山の人からいろんな声頂きました。
今年も、なにか身近かつ楽しい実験を細々とやっていきますので、お楽しみに!
実は今年は私、年女でございます。

午!!
いやん。 干支3周しちゃった

馬関係の菌ネタを探していましたら、ちょっと古いですが面白い論文を見つけました。
Lactobacillus equicursoris sp. nov., isolated from the faeces of a thoroughbred racehorse
サラブレッド競争馬の糞便から分離した新種Lactobacillus equicurosoris
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19648335
実は、ここでいうサラブレッドはあの「ディープインパクト」。
競馬に詳しくない私でも名前は知っている三冠を達成した伝説の競走馬です。
当時、ディープインパクトにあやかって、あたり馬券でも払い戻さずに
持っておくファンが多かったそうで、引退レースの有馬記念では
単勝馬券の未払い率が9.1%にものぼったそう。
さらにこの馬券がインターネットオークションでは1万円以上の値段がつくことも
あったそうだから、あらためて、その人気はすごかったんだなあと感じます。
このディープインパクトの糞から新種の乳酸菌が分離され、
「Lactobacillus equicursoris」と名付けられたとのこと。
「Lactobacillus」は乳酸桿菌ですが、「equicursoris」ラテン語で競走馬を意味します。
学名見るたびに、ディープインパクトを思い出しそうな名前です。
これらが、ディープインパクトの速さに影響があったのかどうかについては
論文中では言及されていませんが、もしかしたら、腸内細菌叢に
ディープインパクトの強さの秘密があったのかもしれません。
また、別の競走馬(キングカメハメハ)の糞便から得られた乳酸菌やビフィズス菌を単離し、
それを仔馬に投与することで下痢の防止をする取り組みも行われているとのこと。
www.crossfield-bio.co.jp/wp/wp-content/themes/.../keiba_book.pdf?
まさに「馬には馬の乳酸菌」ってことですな!
まあ、人も、赤ちゃんのウンチから単離した乳酸菌食べてるんだから一緒か!
てなわけで、ディープインパクトのように疾走できるかどうかはわかりませんが
moakoは2014年も、頑張って走っていこうと思います。
ちなみにこの研究をしたのは麻布大学の森田英利先生。
獣医学部の教授であると同時に、競馬の世界では有名な馬券のコレクターなんですって。
趣味と実益を兼ねた?面白い取り組みですなー。うらやましい

「ヤクルト400」「生菌数」でググったらこのブログにたどり着き、楽しく拝見しました。
馬の乳酸菌を馬に投与ですか。面白いですね。
昨日の競馬では負けてしまいましたが、馬のフンでこんな研究がされていたとは!
コメントありがとうございました。
「ヒトにはヒトの乳酸菌♪」ならぬ
「ウマにはウマの乳酸菌♪」ですね。
競馬好きの研究者の方研究しているあたりが、本気度を感じます。
ブログでは、こんなかんじで微生物の話ばっかりしてますが、また、遊びに来てくださいね!