連日の雨、雨、雨…
この時期は、運動会、遠足、芋掘り、稲刈りなどなど
野外での行事が多いので、moako家ではどんどんてるてる坊主が増えてきております。
moakoは秋晴れの下で、ごろごろしたい!!!
さて、
ベイリーブス、レモンピール、陳皮の3種のスパイスを加えたペットボトル試験の結果です。
きっかけはこちら。
http://lovelykin-kin.seesaa.net/article/376716153.html
実験方法はこちら。
http://lovelykin-kin.seesaa.net/article/377078095.html
スパイス投入24時間後のペットボトル
左から
スパイス投入なし、陳皮、レモンピール、ベイリーブス。
柑橘系2つは水に若干色がついてますね。
今回はスパイス投入直後、5時間後、24時間後の水1mlあたりの一般生菌数を測定しました。
ではでは!結果です!!
@スパイスなし

直後420CFU 5時間 31CFU 24時間 105CFU
Aベイリーブス

直後2560CFU 5時間 1016CFU 24時間21000CFU
Bレモンピール

直後43CFU 5時間 2CFU 24時間 4800CFU
C陳皮

直後120CFU 5時間 13CFU 24時間 4800CFU
菌数をグラフにしてみました。

初期の菌数がかなりばらついています。
moakoが1口飲んでいる、という実験方法だったので、
飲み方によって、多少の菌数の差があったのかもしれません。
(やっぱり唾液を一定量加えたほうがよかったかな・・・)
あと考えられるのは、スパイス自体に付いている菌が持ち込まれている可能性です。
そして、5時間後、すべてのサンプルで一時的に菌数の減少が見られます。
特に減少しているのはレモンピール、陳皮の2種。
柑橘系のスパイスは一時的に菌数の増加を抑えるようです。
そして24時間後…
スパイスなしも若干菌数が増えていますが、それに比べて
スパイス入りのペットボトルは菌数が急増!
何も入れない場合よりも菌数が増えてしまいました。
もう少し緻密に時間経過による菌数変化を取ればどこで
増加に転じるかわかるかもしれませんが、少なくとも24時間持ち歩きはNGということがわかりました。
つまり
今回の結果では
・柑橘系のスパイスは一時的に菌数を抑える。
・長時間のスパイス投入は逆効果。
ということがわかりました。
この結果を、サンプルを提供してくれたスパイス研究家のIkuさんに
お知らせすると
Ikuさん
ベイリーブスがあまり効果が出てないんですね(泣)
収穫時期と収穫部位があまりよくなかったので、ちょっと心配してたんですよね…
とのこと。
スパイスも収穫時期や収穫部位によって効果がかなり違うそうで、
もしかしたらその辺りも結果に影響しているのかもしれません。
次回は、今回検出された菌の顕微鏡写真と
スパイス自体にもともといる菌の数について調べてみた結果について
書こうと思っています。
追記
実は、24時間経過後の水を飲んじゃいましたが
疫学的猛者のmoakoは全然大丈夫でしたとさ(笑)
まあ、検出されている菌の幾ばくかは元々moakoの口腔細菌ですから。
「おかえりー♪」ってなもんですよ。
柑橘系のものは爽やかで美味しかったです。冷やしたらもっと美味しそう。
5時間後の細菌減少が目に見えてわかりちょっと感動しました。
通常ペットボトルのお水は5時間以内に飲み干すと思うので、私としては、大変満足な結果となりました。
ベイリーブスは、6-7月に雌木に花がつきますが、ちょうどこの時期の若葉で、太陽光を十分浴びている先端の部分の葉が、強い香り成分の精油を含む、スパイスとして有効な葉なんです。
抗菌作用のもととなる薬効成分も、この精油に含まれるわけです。
実は、お送りしたベイリーブス、開花時期を過ぎたお盆時期に収穫したもので、偶然庭を散歩している時にベイリーブスの話をしたところ、主人のお父さんが適当に葉を切り落としてしまったものなんです。いらないと言う事もできず、香りがしたので、まぁいいかなと、自宅用に使っていたのですが、収穫時期も×、収穫部位も先端の葉でないため×、非常に精油成分が少ない葉だったと予想されます。雄木か雌木かもわかりません。
ベイリーブスの抗菌作用について、今回のテストでは、あまり有効でないと言わざるを得ない結果となってしまいましたが、反対に、収穫時期と部位が大切であることが証明できたかなと、前向きに捉えたいと思います!
また、自家製スパイスを作る際に、手袋をするなど、自分の手から菌が付着することに対しても、十分な注意が必要なんだなと感じました。(素手でべたべた触ったものをお送りしてます:ごめんなさい!)
次回のアップ、楽しみにしています。ありがとうございました。IKU
http://udea.biz
私が働いてた時はスパイスなどの香辛料は加熱殺菌の1つ、気流式過熱蒸気殺菌法で殺菌されていました。
放射線照射が今も認められてないから、今も気流式過熱蒸気殺菌法で殺菌してるハズです…多分(^_^;)
だとしたら熱に強い芽胞菌、流通中とかに付着する真菌が顕微鏡で見れるかな?
ん〜楽しみです(>_<)
コメントありがとうございます!
なるほど、背景を聞くといろんなことがわかりますね。
今回検出された菌の多くが乾燥に強そうなものばかりだったので、環境から残ったもの、手からうつったものなどが残ってきたと思われます。
収穫時に手袋をするなどすれば、手からの菌はかなり減らせると思います。
同じ種類のハーブでも、時期や雄雌、取る場所などで効果が違うことも勉強になりました。
確かに言われてみるとそうですよね。
あと1回続きがありますのでお楽しみに^^
コメントありがとうございます。
気流式過熱蒸気殺菌法…効きそうな感じですねぇ。
スパイスに関しては濡らせない、熱をかけれないなどの制約があったりして、結構たいへんだと聞きます。
放射線殺菌、いいと思うんだけどなあ。
次回に検鏡写真をアップしますのでこうご期待です。
「柑橘系のスパイスは一時的に菌数の増加を抑える」と結論されておりますが、菌数のグラフを見る限り「スパイス無し」のサンプルと差があまりないように見えます。どういった理由で、有意な効果が有るとご判断されたのでしょうか?
突然の不躾な質問で大変恐縮ですが、ご教示頂けますと幸甚です。
コメントありがとうございます。
今回、柑橘系のサンプルを入れたものでは、投入直後、5時間後共に、何も入れないものよりも菌数が少なくなっていることから、限定的には効果があるという判断をしました。
ただ、サンプル数が少ないので、有意であるかどうかについては今回の試験ではわかりませんでした。もう少し、サンプル数を取ったり、初期の唾液量(笑)をもっと定量的に入れたりする必要があると思います。
今回も中途半端な結果となりましたが、また、blogに遊びに来てくださいね!
またコメントお待ちしてます♪