いい天気になってよかったです。
私はというと、実家での毎年恒例のタケノコ掘りをしてきました。
子どものころからこの時期は竹やぶに入り浸っていたか、この景色はとても落ち着きます。
そして、帰るときには山盛りのタケノコ!!
現在家の冷蔵庫は完全にタケノコに占拠されております。
さて。ペットボトルの菌、続々と培養中です。
室内に放置したペットボトルですが、放置1日目、3日目、5日目、7日目に菌検査をしてみました。
春先の室内、温度は20℃前後といったところでしょうか。
思ったほど暖かくならなかったなー。
それではいよいよ結果を公開。
放置1週間の経日グラフがこれ。

7日後のシャーレの写真とともに各サンプルの傾向と感想です。
(写真のサンプルは原液を0.1ml塗抹しているので、実際の菌数データの10分の1の菌数になってます)
@水

7日目 120CFU/ml
有機物分がほとんどないからか、初発の菌数から1週間たってもあまり増えず。
ペットボトルも綺麗なまま。
まあ、予想通り。
A麦茶

7日目 5.6×10の3乗CFU/ml
OH!! 予想通りの増えっぷり!!
5日目以降は順調に増えて1週間で10の3乗オーダーに。
ペットボトルは特に見た目も臭いも変化なし。でも、菌は増えてるよ!
B緑茶

7日目 110CFU/ml
同じお茶の仲間なのに麦茶とは全然違う挙動を示した緑茶。
水と同じくらい増えてない。これはカテキン効果?
ちなみにペットボトルの緑茶、最近は濁りのあるのが流行ってるため、変化がわかりにくい。
これが全部菌体だとしたら、軽く10の8乗くらいはいそうな濁りっぷり。
Cオレンジジュース

7日目 2.0×10の7乗CFU/ml
2日目まではほとんど菌が検出されなかったオレンジジュース。
そかし2日目以降、爆発的に菌が増え始め、7日目には10の7乗という大台に!!
うほーーー!オレンジジュースに一体何があった!!!
なにも生えていないように見えて…
実はこれ全部コロニ―!

※拡大写真(moakoの写真撮影技術は多めに見て下さい)
オレンジジュースも元々濁っているので、見た目で変敗を見ることは難しい。
しかもにおいも元々酸っぱいにおいだから腐って酸っぱくなってもよくわからない。
分かりにくいぜ!!オレンジジュース!!!
Dコーヒー

7日目 2.2×10の3乗CFU/ml
コーヒーも初期にはあまり増えないものの、日を追ってだんだん増えて行き、
5日目には10の3乗台に。こちらも元々濁ってるから変敗に気が付きにくいので注意が必要。
以上、7日目までではほとんど見た目には変化はないけれど
菌数は人知れず増加していることがわかりました。
これから暑くなってくると、ペットボトルを買って持ち歩く機会も増えますが
25℃以上になるともっと急速に菌数が増えると思われます。
よって7日目時点での菌数は多い順に
オレンジジュース > 麦茶 > コーヒー > 緑茶 > 水
という結果でした。
オレンジジュースまさかの大健闘!!
そして、当たり前の結論ですが
ペットボトルは早めに飲み切りましょう!
さすがに、菌数見ちゃうと飲むの躊躇しちゃうね…まあ、たいした菌数じゃないんだけどさ。
放置ついでに番外編として、あと1週間放置した結果もUPしますのでもう少しお付き合いください。
ついでにコロニーの観察もしてみようと思います!
菌が増殖の準備するのに2日かかるってこと?
それにしても緑茶の安定っぷり。。。!
室温ではなく冷蔵庫保管時のグラフも見てみたいなぁ。
それによると、口を付けてから6時間後には健康に少なからず影響があるレベルまで菌は増殖すると言ってました。
それを見て以来、私は直接口を付けないで飲むようにしてます。
顔を上向きにし、下唇の上に乗せて支えて流し込む感じです。
ネジ山の部分には一切口を触れません。
ま、それで意味があるかどうかは分かりませんけどね。
酸化剤、ビタミンCが原因とみた
コーラやコーラゼロとか含めて実験して欲しかったかも。そして、菌類が一番活性化するのは30度〜40度。10度以下ならほとんど菌は繁殖しません。なので、冷蔵庫保存なら30日は持つんじゃないかな。
機会があれば実験してみてください(笑)
対照群がないのが残念なのと、室温放置ではなく
冷蔵庫での場合はどうなのか(何日保つか)実験していただけると最高です。
植物に水の代わりにオレンジジュースをあげると、菌のせいで根腐れを起こすらしいし
冷蔵庫に入れていても直飲みすると2日くらい経過すると嫌な味がしてた。
だから、必ずコップに移してから飲むようにしていたら1週間経過しても普通に飲めてた。
ここのグラフのように常温で1週間程度なら最近の数が変わらないというのはちょっと信じられませんね。
個人差大きいのは承知してるけど、10の何乗になった所で問題なければ問題ないんだもん
冷蔵庫保管編ももちろんですが、ポジコンLB培地編も見てみたいです笑
でも、野菜ジュースの発酵っぷりを考えるとなんとなくオレンジジュースに菌が増えるのは漠然と納得のような…。
2週間後の結果が気になります♪
次回があれば炭酸飲料も見てみたい
炭酸水、コーラ、コーラゼロで。
培地と培養条件が気になります。
コメントありがとうございました。
なかなかこれだけでは判断が難しいと思います。
水、緑茶はイケるかな?と思いつつも、
なるべく早く飲むことをお勧めしたいと思います。
コメントありがとうございます。
培地上にオレンジジュースを直に塗ってますので、菌にとって培養条件が適してなかったのかもしれません。菌の増殖にともなって、オレンジジュース自体も変敗することで、培地上でも生えれるようになったのかも。
緑茶は私も意外でした。もっと増えると思ってました。
コメントありがとうございました。
口の中の細菌数については人によって違うそうですが、唾液1ml当たり1億〜10億個くらいと言われています。
今回の飲み物内の菌数と比べたら桁違いに多いです。
コメントありがとうございます。
スポーツドリンク。浸透圧といい、糖分といい、人間にやさしいものは菌もドンドン生えそうですね。
機会があればチャレンジしてみます^^
コメントありがとうございました。
冷蔵庫の中保存の場合の菌数については結構ご要望を頂いてます。
また機会があれば試してみたいと思います。
コメントありがとうございます。
以前TVでもやってたんですね。知りませんでした。
確かに口を付けずに飲めば、口の中の菌がペットボトル内に入らないので、菌数自体は低くなると思います。あとは、保存状態次第でしょうね。
コメントありがとうございます。
なるほど。その影響も考えられますね。今回検出出来た菌がすべての生菌ではないので、きっとジュースの中では、いろんなことが起きてるんじゃないかと思います。
コメントありがとうございます。
moako自身がペットボトルを直飲みしてるので、moako口由来の菌が混入していると思われます。たくさんの人に見られてちょっと恥ずかしいです。
実はコーヒーは砂糖入りです。それなのにあまり増えていなくて不思議に思ってます。
コ―ラは実はちょっと試験しようかと考えましたが、moakoが炭酸苦手なのでやめちゃいました。また機会があったら頑張って飲んで試験してみます。
コメントありがとうございます。
コントロールがないとのご指摘、ありがとうございます。この場合は、口をつけずに飲んだもの、もしくは開封していないものがコントロールとなるでしょうか。
冷蔵庫での保存の場合が知りたいと言われる方、かなり多いです。みんなそちらの方が気になってるんですね。
コメントありがとうございました。
moako自身はペットボトルを直飲みする場合は持ち歩くことが多いので=常温が多いかなと思って試験をしてみました。
直飲みして冷蔵庫に保存するという方も結構おられるんですね。
コメントありがとうございました。
オレンジジュースを植物にやると枯れちゃうんですか。それは知りませんでした!試験後のオレンジジュースサンプル、雑草がいっぱい生えてる所にまいてみようかな。
コメントありがとうございました。
この手の試験は、温度やジュースの種類や入った菌の菌数、種類なんかでいろんな結果が出るのではと思います。今回は1週間室温保存後でもあまりニオイには変化はなかったのです(さすがにちょっと飲めなかったです)。
ニオイに変化があるということは微生物数がかなりの量だと思いますので、冷蔵庫保存でも飲まないが正解ですね!
菌がいったん減るのは私も謎です。
誤差範囲なのか、口腔細菌のなかで、比較的弱いものが初期に死んでしまうのか…
いずれにしてもあまり増えないということは確かなようです。
コメントありがとうございました。
マテ茶!! CMのお姉さんに釘付けです。
飲んだことないんですが、菌数的にはどうなんでしょうね。
菌数と健康被害の議論は必要だと思います。なかなか難しいと感じてますが。次以降の記事でそのあたりは少し触れようかなと思っています。
入る菌が口腔細菌って言うのも結構曲者で、ヒトによる個人差が大きいと思います。菌数も多いし。
大腸菌など病原性菌を検出してみるのも面白いかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
2週間後の結果、さらに残念なことになってますので、好ご期待です。
コメントありがとうございます。
同業者さんですね!はじめまして。
微生物試験は地味ですが、面白いですよね。また面白い結果が出たら教えて下さい^^
コメントありがとうございました。
麦茶は以前、水出し麦茶を調べた時も結構な菌数出てたのである意味予想通りの結果でした。
炭酸関係面白そうですね。あまり長いこと常温や暖かいところに置いてたら爆発しそう^^;
ちなみに今回の菌は標準寒天培地で48時間37℃培養です。
たくさんのコメント、本当にありがとうございます!
ホントに色々なご意見が聞けて、勉強になります。
N=1で試験というには不十分極まりないですが、また少しずつテストしてみたいと思います^^
もう少しペットボトルの記事も続きますので、興味があったらお付き合いくださいませ^^
確かに、飲み口のところは直接口をつけるので、菌量が飲料全体よりも多いでしょうね。拭き取り検査したらエライことになりそうです。