2011年06月28日

日本国内、そして海外。今年の流行は…

まだ6月だというのに、この暑さはなんでしょう。
湿度も温度も不快指数もうなぎのぼりの今日この頃です。

さて。
毎年、いろんな菌やウイルスが流行るたびに、ワイドショーやニュースで
その微生物について説明してくれるので、
ここのところ、一般の人もだんだん微生物について詳しくなってくるのではないかと。

今年は、『みんなそろそろ僕のことを忘れてるみたいだからそろそろ復習しないとね』
と思ったか思ってないかは分かりませんが、

『病原性大腸菌』が流行しております。

     e.coli.gif
          こいつ。

この名前は1996年に日本で集団感染が起こったことから一気に有名になった菌です。
その時はEscherichia coli O157が原因菌としてあげられました。
原因食材として、カイワレ大根があげられましたが、結局感染源は特定されず、
カイワレ業界はかなりの風評被害を受けました。
今をときめく首相の菅さんが当時は厚生大臣で、
山盛りのカイワレ大根を「安全ですよ―」とむしゃむしゃ食べていた姿が印象的でした。

この菌の特徴については、前々回に少し書きましたのでこちらをどうぞ。
 http://lovelykin-kin.seesaa.net/article/202228481.html

今回、この菌は国内だけではなく海外でも問題になっています。
病原性大腸菌O104による集団感染が、ドイツで問題になっています。
ドイツでの感染源は、いろいろ検討した結果、もやしではないかと言われています。

もやし=スプラウトは、豆、ブロッコリー等の新芽を食べるもので
栄養価が高く、栽培にも時間がかからない、家でも簡単に作れるなどから
今人気の食材です。
カイワレ大根も、スプラウトの1種ですね。

しかし、微生物的なところから言うと、結構な菌数が出る食品でもあります。
以前、一体どれくらいの菌がいるのか調べてみたところ、
スーパーで買ったもやしには、1g当たり10の7乗〜10の8乗くらいの一般生菌が出ます。
カイワレもおおよそそれくらい。
もちろん、これらのすべてに病原性がある訳ではありません。

そして、食品の現場では野菜の殺菌にはよく次亜塩素酸ナトリウムの希釈液が使われてるのですが
これらスプラウト食品に対してはなかなか菌を殺菌することができません。
一般的に撹拌すれば、殺菌効果も上がるのですが、スプラウトは組織が柔らかいので
あまり撹拌し過ぎると葉っぱや茎が傷ついてしまうので、あまり激しく洗うこともできません。
てな訳で、食品の業界では結構厄介な食材の一つとされています。

私も以前、何とかしてこのスプラウトの菌数を下げてやろうと頑張ったのですが、
まだこれという画期的な方法はないんですよね…。
一体、このカイワレやもやしのどこにこんなにいっぱい菌がいるのかしら。
最近では衛生管理もかなりしっかりしているので、種子も消毒されているのですが
一体どのタイミングで菌が付着して、短い栽培期間の中で菌が増えるのか
そのメカニズムがとても気になるところです。

今のところ、一番いいのは『加熱』です。
スプラウト食品にいる微生物の多くは、それほど強い菌ではないので、
加熱することによってかなり菌数を落とすことができます。
もやしなんかは、生で食べることはないので、ゆでるとほとんど菌はいなくなります。
ラーメン屋に行ったらネギやもやしをスープにおもむろに沈めて
(加熱加熱♪)と思ってしまうのは職業病かも(気休めですが)。

日本では生肉、欧州では生野菜で今年は病原性大腸菌が大流行しましたが
どちらの場合も、また新たな知見や法規制が進み、衛生管理が進むといいなと思う今日この頃です。


あ、旦那の水疱瘡ですが無事、完治いたしました。
まだ所々、発疹の名残が残ってますが、痒みもなく見た目だけの問題です。
そして、何と、潜伏期間の2週間を過ぎましたが…
娘!感染せず!!

結局、娘は今回は感染することなく済みました。
旦那別室隔離作戦が効いたようです。
よかったような、いっそここで罹っとけばよかったような…。
とりあえず、落ちついたら予防接種受けとこうかな。
posted by moako at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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