2015年06月07日

今流行の「ジャーサラダ」 実際の菌数は? 実験編B 完結編

日本各地で続々と梅雨入りしてますね。
高温多湿のジメジメした毎日が続きます。


さて、ジャーサラダ5日目の結果が出ました。
見た目からして、結構菌数でそうな感じだったので、期待?できます。

 
酢なしの場合
 一般生菌数 5.1×10の6乗CFU/g (1gあたり 5,100,000個)
 大腸菌群数 1.2×10の4乗CFU/g (1gあたり 12,000個)
 
酢ありの場合
 一般生菌数 7.5×10の5乗CFU/g (1gあたり 750,000個)
 大腸菌群数 5.2×10の3乗CFU/g (1gあたり 5,200個)

おおー。

増えたね−。
(でも実はもっと増えると思ってました)

c-10-15day.jpg suari5day.jpg
       酢なし                    酢あり


最初から5日目までをグラフにしてみました。

一般生菌数
ippanseikin.png

大腸菌群数
daityoukingun.png

酢を入れる事によっていくぶん菌の増殖を抑制しているようです。
先人の知恵すごい。


今回は、系を単純化するために、醸造酢を使ったので、結構いい結果が出たのかもしれません。
でも、菌を積極的に殺菌したり、全く増えないのではなく、あくまでも遅らせる程度ですので、過信は禁物です。
さらに、酢が入っているからといってドレッシングも同じ効果があるかどうかは…未知数です。

また、コロニーを見てみると、酢ありと酢なしでコロニーの種類が結構違いました。
最初の野菜の菌叢はおそらく同じような感じだったと思いますが、保存条件によって
残る菌は変わってくるようです。


ちなみに、弁当、惣菜の衛生規範では、
「サラダ、生野菜等の未加熱処理のものは、検体1gにつき細菌数が100万個以下」
が基準となっているので、今回の5日目のジャーサラダは、基準上もちょっと食べられないレベルという結果となりました。
見た目的にも、ダメそうでしたけどね。

というわけで、今回の実験はここまでです。

今回の結論

ジャーサラダ 1週間保存は無理。作ったら早めに食べましょう。

あとは、持って行く時に保冷剤を入れておくなど、温度をあげないようにする
工夫も有効と思います。


終わりに。

moako的に実験をしながら考えたんですが、

日本人なら、生野菜じゃなくて「メイソンジャー煮物」ってのはどうだろう。
肉じゃがとかをメイソンジャーで作ったら日持ちもするしいいんじゃないの?と。

しかし、ジャーサラダの本場アメリカでは、すでにこんな事件が。

CNNニュース
http://edition.cnn.com/2015/04/28/health/potatoes-to-blame-for-botulism/

アメリカのオハイオ州の教会で行われたポトラック(持ち寄り愛餐)で、
ボツリヌス菌の集団食中毒が発生。
24人が食中毒にかかり、54歳の女性が死亡。
ゴミ箱に捨てられた残飯の中の調査から、家庭で作られたポテトサラダが原因食材と断定。

ボツリヌス菌かーーー!!

ボツリヌス菌など嫌気性菌は、煮物などが加熱不足の状態で密閉して酸素がなくなった場合に
増殖してしまう特徴があります。

…煮物も厳しいか…

これから夏本番。
ジャーサラダにかぎらず、お弁当などを持ち歩く機会がある人は十分注意してくださいね!
posted by moako at 21:09| Comment(13) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月03日

今流行の「ジャーサラダ」 実際の菌数は? 実験編A

6月になりました。
あっという間に、梅雨入りしそうです。
温度も30度を越える真夏日の日がちょいちょいあり、食中毒が心配な季節になってきましたね。

そんな中で、ジャーサラダ5日目。

ジャーサラダ、調べてみるとカワイイのがいっぱいありますね。
詰めるときも、ひっくり返した時にキレイに見えるように考えて詰められているとか。
ドレッシングなんかも入れとくと、一番最後にドレッシングがかけられてる感じになるわけですね。
よく考えられてるなー。

さて、ジャーサラダを作って5日間経ちました。
同じく、冷蔵保存したジャーサラダを室温にて6時間放置。

nasi 5day.jpg suari 5day.jpg
       酢なし                 酢あり

5日も経つと、ちょっと、見た目も劣化してます。

下から見たらキュウリがこんなことに。
ura 5day.jpg

うわあ。
菌数でそう。すごくでそう。

というわけで、開封。

においも、若干風味が落ちている感じになってました。
明らかに腐ってる!というわけではないけど、疫学的猛者のmoakoといえども、

さすがに食べたくない。

sunasi.jpg suari.jpg
      酢なし                       酢あり

そして、1日目の場合と同様、一般生菌数と大腸菌群数を測定してみました。

出るな-。こりゃ出るな-。

というわけで、菌数の結果は次回に報告します。


ここで、1日目の菌数の結果を紹介。

1日冷蔵庫においたジャーサラダの菌数ですが、

酢なしの場合
 一般生菌数 5.5×10の5乗CFU/g (1gあたり 550,000個)
 大腸菌群数 3.9×10の2乗CFU/g (1gあたり 390個)

酢ありの場合
 一般生菌数 1.5×10の5乗CFU/g (1gあたり 150,000個)
 大腸菌群数 1.6×10の2乗CFU/g (1gあたり 160個)
(※追記 一般生菌数のコンマの位置を訂正しました)

若干酢ありの方が、菌数が少ない結果となりました。
1day10-1 A.jpg su 1day 10bai.jpg
       酢なし                  酢あり

もっと増えてるかと思ったんですが、そうでもなかった。

このデータだと、前の日に作ったものを次の日に食べるくらいなら大丈夫かなと思えなくもないですが。

ただ、夏など気温がもっと高くなった場合は、菌数はもっと急激に増えることが予想されます。
さらに、今回は、調理器具等はアルコールでしっかり殺菌した物を使いましたが、
家庭で行う場合は、調理器具からの二次汚染にも要注意です。

さらに、大腸菌群もジワジワ増えているのも要注意です。

それでは次で最後のまとめになります。
5日目のデータと、これまでのデータをまとめて見てみますので、好ご期待。
posted by moako at 02:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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