2019年03月07日

飲食店では指輪はNG? 結果編。

もう3月になってる!
今年度がすでにあと20日くらいしかもないことに気付き驚愕しているmoakoです。
ホント、あっという間に1年が終わってしまう。

さて、指輪編。結果です。

指輪をしたままと、指輪を取った場合とで、
@洗う前
A石鹸手洗い
B石鹸手洗い後アルコール消毒の三段階で、手の甲側の菌を
標準寒天培地でスタンプしてみた結果を発表します。

まず、指輪を取った場合。

@洗う前。
nashi4.jpg

A石鹸手洗い後。
nashi5.jpg

Bアルコール消毒後。
nashi3.jpg

段階的に菌が消えてます。
手の甲側は菌が落ちやすいようで、アルコール消毒で菌の検出がないほどでした。

そして、指輪をしたままの場合(ペタンするときは指輪をはずしていま)

@洗う前。
ari1.jpg

A石鹸手洗い後。
ari2.jpg

Bアルコール消毒後。
ari3.JPG

比べてみると、こんな感じで、手洗い後に菌が残りやすい傾向がみられました。
特に指輪をしたまま手を洗うと、指輪の上部分の菌の残りが多かったです。
指輪が邪魔をして、うまく物理洗浄ができていないのかもしれません。
(もしくは私の指の肉が指輪に乗っていて、うまく洗えてないのかも)

アルコール消毒しても、指輪の下部分は接触が不十分になるようで菌が残ってしまいました。

ただ、直接ペタンチェックですると、ちょうど指輪をしていた部分は
皮膚に型が付いて凹んでしまっているため、この方法ではうまく培地に接触してません。
指輪の下の皮膚にどの程度菌が残っているかは、この結果からはわかりませんでした。

というわけで
指輪をしたままの調理は手洗い不良になりやすい!
旦那様、奥様が大好きな方も、厨房での調理の際は指輪をはずした方がいい! という結果でした。

国内の論文を調べてみたところ、看護師さんの指輪の有無での感染があるか否かについては
いまところ、あるというデータはないようです。
海外では、指輪の周りには菌数や菌種が他の部分より多く存在しているという報告がありましたが
どの程度、感染や食中毒に指輪が寄与するかについては、もう少し報告が待たれます。



ついでに、指輪自体の菌検査も。

写真 2019-02-01 15 02 13.jpg 
こんな感じでペタン。

IMG_8550.JPG
まあ、当然出てる。
やっぱり芽胞菌も出てる(笑) moakoの手のひら側の菌かな。
posted by moako at 19:28| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

飲食店では指輪はNGってホント?

あっという間に2月。気がつけばバレンタインデーも終わり春もすぐそこですね。

さて、久しぶりに、ちょっと気になって簡単な実験をしてみました。
食品工場や飲食店にお勤め経験がある方には常識かもしれませんが、
これらの業界では食中毒防止のために、色々なルールがあります。

最初は、「えっ!こんなことまで気にするの?」と思った記憶がありますが、
どれも食中毒防止や異物混入防止のためには必要なことばかり。

その中で、今回は「指輪」をとりあげてみたいと思います。

食品工場や飲食店の食材を扱う部署のほとんどでは指輪の着用は禁止になっていると思います。
食材を扱う場合はもちろん、ホールの人も禁止になっているところも増えています。
華美に見えないようになど、色々な理由はあると思いますが、
食品を扱う場合は、手洗いをしても指輪をしている指と指の間が洗浄不良になってしまい
菌が残ってしまうからだといわれています。

はたしてホントにそうなのか。

実験してみました。

写真 2019-02-01 14 56 09.jpg
私の手with指輪。ちょっとむくんでる。


指輪をしたままと、指輪を取った場合とで、石鹸手洗いをしてみて手洗い前、手洗い後、アルコール消毒後に
手の甲側の菌を標準寒天培地でスタンプしてみました。

写真 2019-02-14 17 43 07.jpg
ちょっとシャーレが小さすぎて、うまく手が入らない(笑)

写真 2019-02-01 15 02 13.jpg
ついでに指輪もペタンチェック。
さて、どんなことになるか好ご期待♪


(おまけ)
Twitterには書いたんだけど、先週雑貨屋で気になる水筒を見つけてしまった。
色々言いたいことは沢山あるけど。

写真 2019-02-05 18 21 16.jpg
ちょっと欲しい。

買うべきか。買わざるべきか。
posted by moako at 17:35| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月07日

あけましておめでとうございます!

みなさま、あけましておめでとうございます!
moakoです。

 イノシシ.png
 干支を野性の酵母で描いてみました。
 ちなみに、花火みたいなのはコンタミ。


毎年、新年と誕生日くらいしかブログを書かない引きこもりッ子になってしまってますが、元気にしています。
なんと、子ども2人が2人とも小学生になってしまいました。

めでたい。

なにがめでたいって、

・お迎えの場所が1か所で済む。
・学童保育がなんと8時まで預かってくれる。
・指令を出せば、歩いて家まで帰ってくる。
・数時間の留守番ができる。

など数々の機能が搭載されたからです。

ビバ成長!!!

とはいえ、まだまだ小学生なので、手もかかるし宿題見るのも眠くて眠くて仕方ないんですけどね。

毎年、新しいことを始めよう!と意気込むことが多いのですが、
はじめようと思わなくても、必要に迫られると始まってしまうので、
今年は今まで続けてきたことを今一度大切にしてみようと思います。

このブログもしかり。


今年は、なんかちょっと気になるような実験したいな。
というわけで、今年も時々よろしくお願いします!


posted by moako at 17:59| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

技術士二次試験体験(2016年度なので1年前も前の話)

こんにちは。
サイキンのオハナシのmoakoです。

なんだかんだしているうちに40才になりました。

おめでとう私!! ありがとう四十路!!

最近、微生物の仕事から微妙に遠ざかっていることもあり、サイキンのオハナシのこともうっかりちょっと忘れてました。

旦那に

「もう サイキンのオハナシは やめたの?」

と悲しそうに聞かれて、気付いたらすでに前更新から4カ月近く経っていることに気付いたところです。

しかも、技術士ネタの途中で終わってるし。
というわけで技術士ネタの続きから。

前回の内容
技術士体験記録はこちらから。

筆記試験の合格日。
moakoは全く覚えておらずスルー。
数日後に届いた封筒によって、筆記試験の合格を知るのでした。

まさかの筆記試験合格。

マークシートの5択の神様が降臨したとしか思えない!!!
記述試験についてもまさかのAA合格でした。

あわてて、生物工学部門の受験を勧めてくださった女性研究者の方にSOS!

moako 「技術士の筆記試験に受かってしまいました!!
     わたしは!!私はどうすればいいですか!!!??」

そのあとの口頭試験については、全く考えていなかったのでとりあえず泣きつくmoako。
その方が周りに色々と調整してくれて、神戸で行う生物工学部門の口頭試験の模擬試験に誘っていただきました。

模擬試験では、実戦さながらの口頭試験をしてもらい、心臓が口から飛び出るかというくらい緊張しました。
・技術士として自分が相応しいということをどう話したら伝わるか。
・自分が主体的に行った業務であることをどのように表現するか。
など、ちょっとした言葉の言い回しや、誤解を招く表現、こういう質問が来るであろうなど
色々な角度からご意見を頂き、とても勉強になりました。

また、技術者倫理についても、これまであまり体系立てて勉強したり考えたりする機会が少なかったのですが
技術士の口頭試験を通して、改めて技術士の倫理の大切さ、倫理のない技術の怖さについて
考えることができたのも、技術士試験を受けて良かった点の1つとなりました。

口頭試験までは、これらの内容を頭に叩き込みつつ、通勤の車の中でブツブツと模擬試験のシミュレーションをする毎日。


しかし、ここでmoako、痛恨のミス発覚。
当然筆記試験に受かってるとは思ってないので、
論文の再現を全くしていない!!!

というのは、筆記試験の内容を、口頭試験で聞かれることがあります。
試験が終わった後は、やりきった感と手の疲労で論文の再現を全くしてませんでした。
すぐしないと、忘れちゃうのは分かっている・・・
そして、次の日になったらもうほぼめんどくさくなってしまう・・・
よって、その日筆記試験の余韻が残っているうちに再現をすることをおススメします。


口頭試験は12月4日。
場所はクリスマス前の若者であふれる渋谷フォーラムエイト。持ち時間は約20分。
当日もやっぱり緊張して、業務内容の説明の時なんかは「何しゃべってるんだ私!!」って感じでしたが、
だんだんと正気を取り戻し、後半はそれなりにキャッチボールを楽しめるくらいにはなりました。
それでも、口頭試験のみの合格率は比較的高い上、落ちたらまた筆記試験からやり直しということもあり、
ここで落ちるわけにはいかないというプレッシャーが半端ない試験でした。

翌3月1日の合格発表の日に、無事官報にて自分の名前を確認したときの安堵といったらもう。
登録もなんだかんだで1日がかりで行い、ようやく技術士登録証を頂き、晴れて技術士(生物工学)を名乗ることができるようになったというわけです。
苦節10年以上。長い戦いでした。

その後、去年1年は、技術士会の岡山支部の集まりや若手の会にもちょくちょく顔を出させていただき、楽しく過ごさせてもらってます!
自分の試験の時に、多くの技術士の方たちに親身になって助けていただいた分を、これから試験を受ける人たちに少しでも返していけたらと思ってます。

技術士、業務に直接役に立つかと言われると、難しい部分もありますが、
いろんな分野のエキスパートの人と、気軽に交流でき、話を聞ける機会があるというのは、本当に面白い!
確実に自分にとってはプラスになっていると感じています!



あとがき
そうこうしているうちに、今年の技術士試験も終わり、今年も新たに技術士の仲間が増えました♪
なかでもうれしかったのは、「理系じゃけん」のめたのさえたさんが合格したこと!!
ブログ上では長いお付き合いでしたが、今までお会いしたことがなく、
先日の合格者歓迎会で、やっと初めてご本人にお会いすることができました!!!

うれしかった!!!

これから技術士としても、一緒に研鑽していけたらいいな〜と思ってます!
posted by moako at 01:24| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

あけましておめでとうございます。&技術士体験記録。

あけましておめでとうございます。

あっという間の新年。あっという間の2018年。
あっという間の40歳のメモリアルイヤ―。
moakoもあっという間に不惑。

というわけで、今年もゆるゆるといこうと思います。
(もうガンガン投稿するなんていわない。)

新年初めての投稿ですが、前々から書きとめておこうと思っていた
技術士の話について書こうと思います。



技術士(生物工学)になんとか受かった話。

ちょうど今、技術士の二次試験の口頭試験が行われている時期です。

ところで技術士ってみんな知ってますか?

技術士とは
「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。
また、「技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。
さらに、「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。
(日本技術士会ホームページより抜粋)

実はmoakoは1年前、技術士の二次試験に合格し、晴れて、技術士(生物工学)となることができました!
技術士を受験するときに、HPなどでいろんな方の体験談を参考にさせていただいたので、
私のつたない体験も、その一例としてお役にたてればうれしいです。
そして、仲間が増えたら もっとうれしい。


@二次試験受験&筆記試験合格まで。

実は、技術士は入社したころからいつかは取りたいと思っていた資格です。
システムは結構複雑なのですが、1次試験を受けたのち、2次試験として筆記、口頭試験に
合格するという3段階の試験となってます。

moakoは、一次試験は2006年に合格してます。
http://lovelykin-kin.seesaa.net/article/33388941.html

実務経験の年数を超えたあたりで二次試験を受けたら、見事2回連続の筆記試験不合格。
当時は衛生工学部門で受けていたのですが、やはり衛生工学に関する
基礎知識が絶対的に足りてないことを痛感(泣)

その後、しばらくは博士号の取得やら、子どもが生まれるやらで技術士の受験はお休みしておりました。

再受験のきっかけとなったのは、2016年の防菌防黴学会の年次大会。
毎回学会で仲良くしてくださっている女性研究者の方との立ち話でした。

「久しぶり〜♪」と下さった名刺に 技術士(生物工学)の文字。

moako 「技術士もってるんですか? すごい〜♪」
先輩 「そうなの〜♪」
moako 「私も二次試験受けてるんですけど。なかなか受からなくって。」
先輩 「部門は何で受けてるの?」
moako 「衛生工学です。」

先輩は少し考えた後、moakoの仕事内容を見る限り衛生工学よりも生物工学の方が近いんじゃないか。
とアドバイスをしてくださいました。
ぜひ二次試験受けてみたらと励ましてもらったのを機会に、もう一度「生物工学」での受験を決めたのでした。
ちなみに生物化学工学分野での受験です。

それにしても、過去問を開いてみたところ

・・・全くわからないね・・・・

かろうじて食品関連のHACCP関連の出題はとっかかりがありそうなものの、
培養系のスケールアップの話や、バイオ医薬品の話題なんかは、ちんぷんかんぷん。
単語の意味すら分からず、ネットで単語を調べながらまずは問題文を理解することからスタートでした。

正直、あまり勉強なんてしておらず、時々関連の書籍や論文を読んだりしていたくらいで。
受験にいくかどうかすら迷っていたくらいの不良受験生でした。

しかし、願書を出したからには受けに行かなくてはならない。



以前、お世話になった技術士の方の名言

「とにかく、何があっても、試験は受けた方がいい。
そのときの自分の力を試すことにもなるし、その瞬間にも力がつくんだから。」

ということで、広島まで受験に行ってきました。
(この言葉は、他の試験を受ける時にも毎回頭をよぎる名言です。
 勉強不足の言い訳にしてるときもありますが)

ちなみに技術士の二次試験は、筆記試験と口頭試験に分かれており、
筆記試験に受かった者のみが、口頭試験に進むことができます。
筆記試験は別名「記述士試験」という人もいるくらい
論文で書かないといけない文字数が多いのが特徴です。
マークシート問題に加え、600字詰めの原稿用紙7枚分の記述があり(これでも一時期よりは減ってる)
これが受験生にとって最大のネックとなっています。

何がネックかというと、「手書き」。
正直このご時世、これだけの分量の文章をパソコンで打つことはあっても、
手で書くことなんてないわけで、試験が終わったころには、手が痺れて大変なことになってました。
手ごたえなんて全くないまま受験を終え、帰途に就きました。


そんなこんなで、次回に続きます。
今まだ今年の技術士二次試験(口頭試験)は実施中。
今年はサポートする側で技術士試験の時期を過ごしています。


今年も、微生物ネタその他もろもろでゆるゆると更新していきますので
細く長くお付き合いください!

posted by moako at 19:59| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

自然史フェスティバルに行ってきた。

moakoです。
秋が来たかと思えば、もう冬が来そうな今日このごろ。
もう少し秋の余韻を感じたいんだが、気候がそれを許しません。
朝晩めっちゃ寒い。

さて、先日大阪の自然史博物館で開催された『自然史フェスティバル』に娘2人と遠征してきました。
お父さんは仕事のため留守番。


このイベントは、今まで行ったことがなかったのですが、関東から包みボタンの『包み屋』さんが遠征してブース出展されると聞き岡山からちょっと足を延ばして遊びに行ってみました。

新大阪から御堂筋線に乗り換え、30分ほどで目的地の大阪自然史博物館に到着。
この日は関西文化の日ということで、博物館の入館料は無料でした。

image-fbebb.jpeg image-56e8d.jpeg

博物館の中は、所狭しとブースが出ていて、微生物から哺乳類、化石鉱物などでいっぱい!
普段は微生物とばかり遊んでいるmoakoですが、この日はもっと高等生物たちとも触れ合いました。

子どもたちも、ちょっとした体験コーナーとかで楽しみまくり。

コケのスタンプ押したり。
image-4aa0d.jpeg
カエルの骨格スタンプ押したり。
恐竜の化石スタンプ押したり。

なかでも恐竜の骨格から恐竜の形をトレーシングペーパーで描き取ってから、恐竜に色を塗るワークショップでは、
恐竜好きのお兄さんに遊んでもらいながら塗り絵を楽しみました。
image-f1f0d.jpeg

カワセミに変身してみたり。
image-1412b.jpeg
次女。完全にカワセミ。

万華鏡を作ってみたり。
image-6c8de.jpeg
なかには貝殻とか拾った落ち葉とかを入れてます。
中身を入れ替えることができるので、季節ごとの万華鏡が楽しめる♪

他にもキノコや粘菌など私が好きな展示もあり、子どもも私もはしゃぎにはしゃいだ
自然史フェスティバルでした。

お財布のひももゆるゆるw

image-8e5ae.jpeg
戦利品の数々(クリックで大きくなります)。

image-e58ab.jpeg
ちゃっかり、放線虫のマステをゲット。

双眼鏡とか望遠鏡のメーカーさんがいっぱい来てたので
あのあたりもう少しゆっくり見たかったな―。
あとは、博物館自体ももっとゆっくり見てみたかったです。

肝心の包み屋さんブース。
23659507_549393092107312_5243070330645201232_n.jpg
moakoは、微生物としてウイルスからカビまでのデザインを提供しています。

そのほか、プランクトン柄、魚柄、鳥柄などその道の専門家の方々が描いた絵やデザインが
包みボタンになっていて面白いです。
もう、包みボタンから各々の好きがあふれてるww

image-ec9ad.jpeg
   moakoゾーン。

関西にはあまり遠征してこられないんですが、関東ではハンドメイド市や自然関係の
イベントなどに出店されてます。


満足な秋の1日でした。
例にもれず、お母さんが一番楽しかった1日でした。
続きを読む
posted by moako at 11:15| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

管楽器の菌数。小学生ならピアニカの菌数。結果編。

あっという間の10月。肌寒くなってきました。
今年は雨も多くて、洗濯物が乾かないよ―。

というわけで、9月にやった長女のピアニカの菌検査。
結果が出てたのに放置してました。
すっかり忘れてたけど、スマホの写真整理してて思い出した。

というわけで結果です。

今回は、2か所の拭き取り検査で一般生菌を見てみました。


@吹き口
写真 2017-09-01 15 37 36.jpg

結果
写真 2017-07-03 14 23 33 (1).jpg
ブドウ球菌っぽいコロニーと明らかに芽胞っぽいコロニーが少し。

A本体のホースを差し込む部分。
写真 2017-09-01 15 38 20.jpg

結果
写真 2017-07-03 14 23 43 (1).jpg
  芽胞祭り!!!!


試験時は、ピアニカを夏場の車の中に長い間置いていたので、乾燥や熱に弱い菌は
おそらくほとんどが死滅してしまい、残ったのがこれらの菌だったのではないかと思われます。

特にホース接続部の芽胞祭りは圧巻。
どうしてこんなに芽胞が出るんだろ。



そこでふと、心当たりがありました。


長女の好きな食べ物は

白ご飯と サンマと ナメコ汁と 納豆。

納豆!!!!!💡💡


今回の、一般生菌も、もしかして納豆由来ではなかろうか…
(ちなみに次女も納豆好き)


思えば私の手から芽胞が出るのも、子どもたちの納豆由来では!!!!
朝晩、納豆を混ぜ混ぜして白い糸が空中を漂ってる!!!
そして食べ散らかして、落ちた納豆の豆を私が片付けてる!!!

・・・・・。

というわけで、同定まではしていないけれど、ちょっとした結論を見た、ピアニカの菌検査でした。
カビは出なかったけど、ピアニカ、たまには拭こうね…。

追記
こんな論文見つけた。

医療従事者の手指から検出される芽胞形成菌に関する検討
https://www.thcu.ac.jp/uploads/imgs/20160325114311.pdf

手から芽胞が出ちゃう看護師さんの生活動態を調査したところ、
納豆の摂食頻度が有意に高かったとのこと。

納豆すごいわ。勝てない😵


🚩お知らせ

遅ればせながらインスタはじめました―。
https://www.instagram.com/iwaki.tomoko/

菌の写真のほか、包み屋さんで作ってもらっている
微生物デザインの包みボタンの作品なども載せてます。
posted by moako at 00:44| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

管楽器の菌数。小学生ならアレの菌数。

今日から9月。あっという間に怒涛の夏休みが終わりました。

長女は「あーめんどくさーめんどくさー」と言いながら
小学校に出かけていきました。
次女は保育園なので、私と同じ通常運転。特に感慨なし。


さて。先日、会社に届いた防菌防黴学会誌7月号。

その中に面白い論文がありました。


『管楽器におけるカビ汚染の現状』

著者は大阪市立自然史博物館の浜田信夫先生。
浜田先生の論文は、日常普段は気がつかないバイ菌の潜伏場所に
容赦なく潜入&解明していて、…好きです。


今回の論文は、吹奏楽部が使うトランペットやサックスなどに代表されるような
管楽器の中に、どんなカビがどのくらいいるのかを調査されたものでした。
海外では、真菌汚染していたバグパイプを使っていた人が、アレルギー性疾患で
死亡したこともあるとのこと。

論文の要旨をまとめると
 ・カビの数は、木管楽器(フルートなど)より金管楽器(ホルン、トランペットなど)の
  方が多い。
 ・マウスピースあたりにカビが多い。
 ・楽器の構造(水の抜けやすさ)や楽器の大きさ、材質などが関係している。
 ・家の中にいるカビとはまた違う種類が優占している。

などなど。

実は、moako中学時代に吹奏楽部に入っていて、
そんときは、トランペットを吹いてました。
夏場とか、お手入れをサボると、トランペットのつば抜きの部分から
スライムっぽいのが出てくることもあって
確かに、あんまりきれいじゃないなとは思ってたけど、
それを実際に調べるとは!! さすが!!浜田先生!!

それを受けて、現在のmoako家を見たところ…
トランペットは、もう20年以上使っていないので、押し入れの奥深くに眠っています。

でも、

あるじゃないか。

現役で使われていて、かつ 似たような楽器が!!!

  写真 2017-09-01 15 37 09.jpg
    鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)!!

長女が夏休みに持って帰ってきて、時々次女も、吹いているピアニカ。
夏休み前に小学校から持って帰って、ずっと車の中に放置されています。

今回はこれを拭き取り試験してみることにしました。

   写真 2017-09-01 15 37 20.jpg

拭き取り場所は2か所

@吹き口。
 写真 2017-09-01 15 37 36.jpg
 口をつけるであろう部分全周をふきとり。


A本体のホースを差し込む部分。

写真 2017-09-01 15 38 20.jpg
この差し込む部分の全周を拭き取りました。


つば抜きの部分も拭き取ろうかと思ったけど、液体出てこず。
しばらく使ってないようで、中の水気はある程度抜けているようです。

試験時は、夏場の車の中に長い間置かれていたので、結構な高温にさらされる環境でした。

はたして菌&カビは出るのでしょうか。
こうご期待!
posted by moako at 17:02| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

moako ヒスタミンにやられる。

moakoヒスタミンにやられた話。

暑くなってきましたね―。
春から夏にかけての期間の短さが悲しいです。
エアコンをつけなくてもいい季節が短いぞ!!!

さて、夏場になってくると増えてくるのが食中毒。
今回は、手の除菌からはちょっと離れて、moakoが食中毒事例となった話です。


今回のテーマは『ヒスタミン』。


実は『ヒスタミン』とは、菌の名前ではなく、化学物質の名前です。
体内でも合成されますが、微生物としては、モルガン菌、Klebsiella oxytoca、
好塩性菌などがヒスチジンという物質を分解して作ります。

このヒスタミンを摂取すると、数分から数時間で蕁麻疹などが出て、重い場合は、嘔吐下痢や
腹痛、発熱などのアレルギー様反応がでるというのが主な症状です。

原因食材で多いのは、赤身魚、青身魚などで、加熱では分解せず、
味やにおいに変化がないのが特徴です。



さて、今回のmoakoの事例を見てみましょう。

【原因食材】(おそらく)アジのお寿司。
 moakoは、家族・友人と一緒に回転寿司に行きました。
 大好きなお寿司を前に、テンションの上がるmoako。
 マグロ、ヒラメ、イカ、鮭など色々な寿司を食べたのですが、
 中盤、美味しそうな「アジ」のお寿司を食べました。
 結局、他の人は症状が出ていないので、私だけが食べた皿として、
 「アジ」が最有力。

【症状】
 アジのお寿司を食べて数分、なんだかほっぺたがかゆくなりました。
 蚊にでもさされたかなー。と思っていたら、
 今度は顎のあたりもかゆくなってきました。
 そして、あれよあれよという間に

 顔が凸凹に!!!

 トイレに行ってみてビックリ。顔中が赤くはれて、パンパンになってる!!!
 蚊に刺されたくらいのふくらみがどんどん大きくなり、それがつながってパンパン!って感じ。
 顔全体が熱くなり、カッカカッカとしますが、かゆみはそれほど強くない。
 顔以外には蕁麻疹は出ませんでした。
 何より、すげー恥ずかしい顔なんですけど!!!!
 

【その後】
 蕁麻疹が出始めてすぐに、「これはヒスタミンに違いない」と悟ったmoako。
 その後も普通に寿司を食べ終えて、店を出たのですが、
 一言言ってやればよかったなと、後でちょっと後悔。
 凸凹の顔での衛生指導?には説得力がありすぎたかも(笑)。



ヒスタミンは、細菌が作ることから、菌が増殖するような温度に
長い間置くというのはヒスタミンの合成量が増えてしまうことになります。
(そういう意味では、回転寿司ってリスキーな食べ物ですが)
 
 ・常温で放置しない
 ・解凍と冷凍を繰り返さない
 
 という温度管理がヒスタミン食中毒を防ぐ方法となります。
 加熱して菌が死んでも、ヒスタミンは分解されないからね!!
 ここが化学物質の怖いところ!!
 
ヒスタミンについてはここにわかりやすくまとまってます。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/others/his/


厚生労働省の食中毒統計によると、平成20年から24年の総発生件数が55件と
食中毒としては件数が少ないですが、おそらく隠れ事例はめっちゃ多いと思われます。
今回の私の事例も数には入ってないですしね。

しかも、私はヒスタミン中毒2回目!!
大学自体にバイト中、バッテラをつまみ食いして顔がパンパンになったことがあります。
そういうのもあって、今回はかなり冷静に対応できたというお話です。
寝たら、腫れもひいていたしね!!!

とはいえ、やれやれな「サイキンのオハナシ」でした。

posted by moako at 06:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

なぜか生態学会でmoakoがこっそりデビューする件。

moakoの手の上の芽胞菌は相変わらず元気いっぱいなのですが…
ちょっと別件でのお知らせです。

3月15〜18日まで早稲田大学にて開催されている、日本生態学会大会で
moako、デビューします。

と言っても、学会発表するとか、講演するとか、聞きに行くとかではなく、
moakoが描いた微生物が展示ブースにて「包みボタン」のデザインとしてデビューです。

今回の「包みボタン」を取り扱うのは、『包み屋』さん。
包みボタンを制作、販売している『包み屋』さんは、実はmoakoの大学時代の先輩です。
先輩は、鳥の研究者を経て、なぜか今は包みボタンの雑貨を作ってます。

先日、東京で約10年ぶりの再会を果たしました。
その際に包みボタンの作品も見せてもらったのですが、
元?今も?研究者らしく、取り扱う柄とその蘊蓄はいい感じにマニアックでした。

そんな『包み屋』さんに、是非とも微生物の柄の作品を作ってほしいとお願いしたのですが、
いや、もうむしろ、柄は自分で描いたほうが早くね?という結論に達し
あれよあれよというまに、先輩後輩コラボが実現するに至りました。

微生物のデザインというと、ミジンコ、ボルボックスくらいのサイズのものは
結構あるんだけど、そこからさらに小さい細菌、ウイルスのものってあんまりないんですよね。
だから、もう自分で好きなように描いてしまった、というわけです。

今回は、第一弾としてmoako渾身のオリゼ―やピロリが作品になっています。
いい感じにかわいらしく、そして悪趣味に仕上がってます。

orize.png
         こんな感じ。

そりゃあ一生懸命描いたからね。

Power Pointで!!!

オートシェイプを駆使して!!!

現物をまだ見てない私としては、実際に現場に行きたい気持ちでいっぱいなのですが、
さすがに、仕事にかこつけて行ける学会ではないため、遠くから応援するにとどまっています。
もし、参加されている人がおられたら、ブースを覗いて私に教えてください(笑)

それにしても、要旨を見る限り、かなり面白そうな学会だな…
いつか参加してみたいわ!!

これからも、少しずつお絵かきをしていきたいと思っています。
こんなのほしい!というのがあったら、是非ご意見ください。
下手なりに頑張って描きます。Powerpointで。

包み屋さんのホームページ
 微生物以外にも、特に鳥関係が充実してます。
posted by moako at 02:35| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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